“Total Guitar” Jonathan Horsley氏によるインタビュー記事を翻訳しました。
WhitesnakeとWingerで活躍するギタリスト、Reb Beach。David Coverdaleについて、 The Bee Geesとのセッションワーク、さらにキップ・ウィンガーに救われた（saved his bacon）エピソードを紹介。
最初に手にしたエレキギターは…
アリアのストラト・コピーモデル。２ピックアップのものだったんだけど、俺は3ピックアップが欲しかったんで、ピックアップっぽいシールを真ん中に貼って、3ピックアップに見えるようにしてたよ。あのアリアのギター、大好きだった。今だったらどうでもいいと思うだろうけど、手元にあればなあと思うことがあるよ。
それからG&Lのギターを買った。このアーム付きのギターが俺の人生を変えたんだ。MTVでナイトレンジャーの“Don’t Tell Me You Love Me”を見て、ブラッド・ギルスがアームのあるギターで弾いてるわけ。あれやりたい！って、すぐに楽器屋にすっ飛んで行って、そのG&Lを買ったんだよ。
David Coverdaleってどんな人？
デイヴィッドは、とにかくエネルギッシュだよ！ 彼と数週間、生活を共にして仕事をしたけど、朝イチから本当にエネルギッシュでやる気満々なんだ。
「レベル！ おはよう、調子はいかがかな？ 今日はヒット曲が書けそうな気分じゃないか！」ってね。どんな時でもこういう感じなんだ。
彼はやる気に満ち溢れてる。仕事を愛しているし、ステージに立つのも大好きだ。彼が引退する時がくるなんて、とても想像もできないよ。声もしっかり出ているんだから。
ファンクの弾き方を教えてくれたMarcus Miller
セッション・ワークをやっていた頃、俺は「ロック要員」だった。他のジャンルの音楽はやったことがないんだよ。だいたい「さ、ロックなソロを弾いてくれ」って感じでね。ケニー・ロギンスの曲でリズムギターを弾いたんだけど、結局使われなかった。でも、いくつかマーカス・ミラーと一緒に演奏できたんだ。彼はファンクの弾き方を教えてくれたんだ。得難い経験だったよ。その時の俺のやり方はぜんぜん間違っていて、‘Jing-a-jink d-jing-jink-d-jing’ って弾いていたんだけど、「違うぞ。d-jing だけだ」とマーカスが教えてくれた。
Marcus Miller - Power
すばらしいあのハーモニー The Bee Gees
ビージーズのレコーディングではマイアミのドーラルに行った。そこら辺中にマリファナがあって、みんな吸いまくってたよ。それしかやってなかった(笑)。俺が弾いた曲で、まだボーカルを入れてない時に、メンバーがぐるっと俺を囲んで歌ったんだ。もう、ほんとに信じられなかった！ 完璧なピッチなんだよ。彼らは、俺のためだけにアカペラで歌ってくれたんだ…ずっとラジオで聞いてきたビージーズの声が俺を囲んで、ステレオで完璧なハーモニーを聞かせてくれたんだ。本当にすばらしい体験をさせてもらったよ。
レブがソロを弾いているThe Bee Geesの“E.S.P.”
Wingerの活動停止からどん底へ
1994年にウィンガーが活動停止した時、20本ほど所有していたギターを１，２本を残して俺はすべて売り払った。そのお金とブルーズ・バンドで演奏して、なんとかその年は生活したんだ。あっという間の出来事だった…家も売らなきゃならなくて、つらかった。どん底だったよ。キップ・ウィンガーがアリス・クーパーのオーディションがあると教えてくれなかったら、どうなっていたことか。
最良のパートナー、Kip Winger
そもそも、キップと出会っていなかったらどうなっていただろう。彼は音楽において天才なんだよ。俺とは正反対のタイプで、だから一緒にやっていられるんだ。キップは俺の出たどのライブも見に来てくれている。ドッケンも。
曲作りのやり方を教えてくれたのもキップだ。彼は俺の心の支え、よりどころなんだ。何かうまくいかないことや、まずいことが起きると、すぐに「キップ、俺どうしたらいい？」って電話するんだ(笑)。俺はビジネスが苦手でね。ち○こ付きの小鹿なんだよ…対立したり衝突するのが本当に苦手で、すぐに緊張するし、まったくの弱虫で。キップは、俺の伴侶なんだ。妻は、俺とキップの2人と結婚したみたいねと言ってるよ。
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